Service Level Agreement
最終更新: 2025年8月11日
本Service Level Agreement(以下「SLA」という)は、当社が提供するクラウドサービス(以下「NtSaaS」という)を利用するために「サービス利用許諾契約書」を締結する利用者(以下「顧客」という)に対し、そのサービス・レベルを規定し、顧客に対し一定の品質を保証するものです。
SLAと「サービス利用許諾契約書」の間に矛盾が生じる場合は、SLAの内容が優先して適用されるものとします。
※本SLAに記載されているサービスレベル(稼働率、RPO/RTO等)は、当社が運用上目指す目標値であり、保証値ではありません。
1. サービスの提供
当社ならびに当社においてNtSaaSのサービスを提供する者は、当社の運用規定に基づく職務内容・責任を理解し、サービスの提供に従事するものとします。
2. アカウント管理
当社は、当社のアカウント管理ルールに基づき、NtSaaS環境の構築・変更・削除および保守業務等に使用するアカウントの管理を徹底します。これらのアカウントは、顧客が業務利用するユーザーアカウントとは別に管理されます。NtSaaSアプリケーション上におけるユーザーアカウントの作成・管理・廃止は、顧客の責務とします。
3. データ管理
当社は、当社の運用ルールに基づき、以下のとおりデータ管理を実施します。
- 預託データの保管
- 預託データは、当社が指定するクラウドサービス(例:Amazon Web Services)上に保管され、原則として日本国内のリージョンに限定されます。
- ただし、顧客との契約書または個別の同意に基づき、必要に応じて日本国外のリージョンに保管される場合があります。
- バックアップ
- NtSaaSにおける計測業務で使用する入力データおよび計算結果ファイルは、顧客の責務でバックアップを管理・実施するものとします。
- 当社はサービスの安定運用および障害時の復旧を目的として、サービス運用に必要なデータ(クラウドサービスのデータやアプリケーション、環境構成情報などを含む)について定期的なバックアップを実施します。ただし、これにより個別ファイルの復元や時点指定のデータ復旧を保証するものではありません。
- 日次バックアップを実施し、最大24時間以内のデータ復旧(RPO)を目指します。
- バックアップデータは、最低でも3世代(3日分)を保持します。
- NtSaaSには、顧客が入力データや計算結果ファイルを自身で取得できるよう、所定のダウンロード機能を提供しています。顧客は本機能を活用し、必要に応じて自身の責任においてデータの取得および保管を行うものとします。
- 暗号化の対象
- サービスへのアクセス時の通信(顧客環境とNtSaaS間での情報)はTLS等により暗号化されます。
- 預託データ(例:入力データ、計算結果、操作ログ等の機微情報を含むデータ)は保存時に暗号化されます(クラウドサービスの暗号化機能を利用)。
- 知的財産権およびデータの所有権
- NtSaaSに入力または保存されたデータ(以下「顧客データ」)の知的財産権、所有権、利用権は、当該データを提供した顧客に帰属します。
- 当社は、顧客からの明示的な同意がある場合またはサービス提供の遂行に必要な範囲においてのみ、当該顧客データにアクセス・利用することができます。
- 本内容は、サービス利用許諾契約書等に記載がない場合でも、当社は上記の原則を尊重して運用します。
4. 可用性
当社は、顧客の業務要件やシステム要件等を踏まえ、利便性とコストのバランスを考慮した最適なサービス環境を提供することを基本方針としています。
- サービス稼働率
- 年間稼働率99.9%を目標とし、可用性の維持に努めます。
- 本稼働率目標は保証値ではありません。また、稼働率の計算においては、事前通知済みの計画メンテナンス時間および緊急対応時間を除外します。
- 計画メンテナンスおよび緊急対応
- 原則として事前に顧客へ通知を行います。
- メンテナンスは原則、当社サポート・サービス提供時間帯内に実施されます。
- アップグレード方針
- 顧客に影響のある機能変更等を伴うアップグレードは、事前に顧客へ通知を行います。
- システム環境(OS、ミドルウェア等)のアップグレードは、当社が定めるスケジュールに基づき実施します。
- ディザスタリカバリ(DR)
- 原則として、遠隔地での予備システム構築(マルチリージョンでの地理的冗長化)は実施していません。
- 復旧は、当社が指定する地域内でシステムの再構築を行い、サービスの復旧を図ります。
5. 信頼性
当社は、NtSaaSの信頼性向上を目的とし、次の事項を徹底します。
- 目標復旧時間(RTO)
- 24時間以内を目指し、サービス障害時の迅速な復旧を図ります。
- 保守対応は、原則として当社サポート・サービス提供時間帯内に実施されます。
- 運用上の目標であり、保証値ではありません。また、自然災害や大規模災害、その他当社の合理的な制御が及ばない不可抗力に起因する障害については、これらの目標の適用外とします。
- ログの取得
- 取得対象:
- 操作ログ(ログイン・ログアウト、ファイル操作、計算実行、ユーザー管理等の操作に関する記録。ユーザー名、操作日時、使用ワークスペース、IPアドレス、ブラウザ情報などを含む)
- アプリケーションログ
- アクセスログ
- 保存期間:
- 12か月間
- 操作ログは、NtSaaS内の監査画面から参照、ダウンロードが可能です。
- 監視
- サービス状態の把握および障害の早期検知を目的として、社内基準に基づく監視を実施します。
6. セキュリティ
当社は、NtSaaSの運用において、情報セキュリティの確保と継続的な改善に努めます。主な対応方針は以下のとおりです。
- セキュリティ対策の実施
- クラウドサービスの基盤として利用するインフラ環境(例:Amazon Web Services)における責任共有モデルに基づき、当社はサービスレイヤーにおける適切なアクセス制御、暗号化、ログ監視等の対策を実施します。
- アクセス権管理
- 当社従業員が取り扱う情報資産へのアクセスは、業務上必要な範囲に限定し、適切な認証・記録・監査を実施しています。
- 情報セキュリティインシデントへの対応
- セキュリティインシデント(不正アクセス、データ漏洩の疑い等)が発生した場合には、速やかに調査・対応を行い、顧客への影響が想定される場合は、顧客との契約または事前に合意された方法により通知を行います。また、必要に応じて再発防止策の検討・実施を行います。
- 外部通知・法令対応
- 法令または契約に基づき必要とされる場合には、関係当局への報告や顧客への通知を適切に行います。
7. サポート・サービス
当社のサポート・サービス内容は次の通りです。
- サポート・サービス時間帯
- 日本時間平日の月曜日から金曜日、午前9時から午後5時まで(年末年始12月30日から1月3日を除く)
- お問い合わせ方法
- メールもしくは電話での対応
- 運用レポート
- 月次でサービスの運用状況をまとめたレポートを提供します。
8. 利用環境
NtSaaSの利用環境は次の通りとし、顧客は当該利用環境と異なる環境でNtSaaSを利用しないものとします。なお、利用可能なバージョンは当社が指定します。
- Windows クライアント
- 以下に示すWebブラウザもしくはNtSaaSクライアント
- Google Chrome、Microsoft Edge
